この場は(株)トミーウォーカーのPBW『Silver Rain』と言うゲーム内に存在する天城剛一の愛と勇気と感動とポロリ?が満載のブログ(※嘘)である。    関係無いヤツは去って下さいお願いしますお願いします頼む!


プロフィール

天城 剛一

Author:天城 剛一
年齢  :18歳
生誕日:4/2
性別  :男
職業  :学生(卒業間近)
本業  :青龍剣士×魔剣士
趣味  :単車弄り、釣り、音楽鑑賞、格闘技全般



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


巻き込まれ任侠大騒動~逃げ出した先に~
俺は今走っている。
何故走っているのかは、前の出来事を見れば分かるだろう。
つまりは、これこうなってこうこうなったわけだ。
と、そう言う訳で俺達は皆必死に走っている。
捕まっても死にはしないが、筆舌に尽くし難い事が待っているのは明白だろう。
他の二人……寅靖と影朗が無事かも分からない状況だ。
しかし、俺は走る。それが犠牲の上に成り立っていたとしても。


最初は三人で逃げて居たのだが、現在一人で逃げているのには理由がある。
発端は俺の提案だ、その時はそれが一番良い案だと確信していた。

「このまま固まって逃げてても捕まるのは時間の問題だ!そこで俺に良い案がある!」
下手すれば三人纏めてお縄になる可能性が大だ。
そんな愚行を行う位なら、この案の方が断然良いだろう。お前達だってそう言うハズさ。

「良い案だと?このまま逃げ続けても埒があかない、聞こう。」
頬に二本の傷を持つ強面の男──渕埼寅靖が先を促す。

「いいか、一斉に三方向に分かれて逃げだすんだ。一人が犠牲になっている間に、他の二人は逃げる距離が稼げるだろう!」
その提案に、常に首にマフラーを巻いている男──流茶野影郎が声をあげる。

「ちょ、ちょっと天城さん!?それ確実に一人は犠牲になる事前提ですよね!?」
全くもってその通りだ、影郎。

「……いや、あながち悪い手では無いぞ。上手く逃げ続ければ全員無事に生き残れるだろう。」
そう言ってくれると思ってたぞマイベストフレンドよ。

「よっしゃ!それじゃ全員無事で逃げ切れよ!目的地は雨禅の家だ!」
その言葉に、三人同時に力強く頷きあい、別々に逃走を始めた。



と、まぁそう言うワケで俺は今一人なワケだ。
半端に道を選んで行くと、ろくな目にあわない事は経験上知っているので、俺の勘の赴くままに道を選び走っている。
途中、道を進もうとしたら、俺の勘がコッチはヤバいと警報を発して逆方向の道に逃げ出した。
しかも、気のせいかも知れないが、誰かにつけられてる気がしたので目一杯複雑に道を通ってきたがな。
疑心暗鬼にでもなってたのだろうか、俺とした事が。
そして何事もなく、何時の間にか天浦雨禅宅まで目と鼻の先。
ここまで何もないと激しく不安だが、雨禅宅に逃げ込んでしまえばこっちのものだろう。

雨禅宅に着いて即座にインターフォン連打。早く出てくれ。
『はーい、どちらさまー?』
相変わらず、なんとも緊張感の無い──天浦雨禅の声がインターフォンから聞こえてくる。

『雨禅か!俺だ、剛一だ!遊びに来たんで入れてくれ!』
明らかに不自然だろうが、そんな事構ってなどいられない。

『あら、俺の家に来るなんて珍しいわねー?鍵は開いてるから入っちゃって良いわよー!』
その返事を聞いてすぐに家へと入る俺。
これで──これで助かる。思わず安堵の溜息が出る。
居間へと歩を進めると、部屋には良い匂いが漂っている。
どうやら、雨禅が台所で紅茶を淹れているようだ。

「よっ、入れてくれて助かったぜ。それ、紅茶か?」
「そうよー。今剛一の分も淹れるからゆっくりしてて。」
走り続けて喉が渇いてる俺としてはありがたい。
言われたとおり、部屋に置いてあるテーブルの前に座り、一息つく。

「はい、紅茶。逃げ回って大変だったわねー。でも、もう逃げる必要はないわよ。」
差し出された紅茶を一口。うむ、美味い。
だが今、聞き捨てならない言葉があったような。
【もう逃げる必要はないわよ】──あれ?何故雨禅は俺が逃げているのを知っているのだろうか?
此処に押しかけたのは偶然だ。追われているなんて知ろうはずもない。
そこで嫌な予感、着火。及び爆発。

「さ、鍵も閉めたし…良いわよ!出てきても。」
雨禅が後ろに向かって声を掛ける。
そして出てきたのは──

「……お、お前ら、寅靖と影郎……か?」
何故疑問系なのかは、彼らの服装を見れば理解出来るだろう。

「その服は一体……何があった!?」
──そう、彼らが着ている服とは…

頭部には顔部分が切り抜かれた、ふかふかのらぶりーベリーマスク。─何か可愛い。

上半身はどこぞの演劇張りのアコーディオン襟に肩と袖がイチゴ型に膨らんだゴージャスおうじブラウス。─かなり手が込んでいる。

下半身にはイチゴ型カボチャパンツ。─それ以外の装飾は無しだ。妙に大きい。

脚部を彩るのはベリーカラータイツとセットの靴。─履くとなるとかなり勇気が居るだろう。

そして極め付けが、「イチゴ命」と書かれた金色マント。─出てくる舞台間違えてないか。

間違っても…いや、間違いなくお近づきにはなりたくない程にキメ込んだ服装である。
一般人が見れば即座に通報する事間違いなしだ。能力者でも腰が引けるが。

「服についてはつっこんでくれるな…!」
必死に羞恥心を押し隠しているようだが…かなり疲れた表情をしている。
しかも、何やら人生に疲れた老人のような雰囲気も漂っている。

「いやー、天浦さん、ご協力感謝しますよー。」
対照的にこっちはあまり気にしていないように見える。
どうやら開き直って楽しむ事にしているようだ。

「このくらい構わないわよー!最後の一人も撮りたいしね!
さぁ剛一!アナタも早く諦めて着ちゃいなさい!可愛く撮ってあげるから!」
最後の一人は凄まじい。どこぞの女将張りの笑顔だ。
そして、その手に持った携帯のディスプレイには、前述の服装を着た寅靖と影朗が隣り合って写っている。
俺もあの中に入るシーンを思い浮かべると、なんだか泣けてくる。
つまりは──だ。

「は、ハメられたぁああぁぁぁああー!?」
なんてこった、どうやら俺は安全圏ではなく、自ら檻の中へと入ってきてしまったらしい。
あの服を着るのだけはイヤだ。他の事ならまだしもあんな公開処刑の様な服装はなぁ!
しかもそれを写メに撮られるとかどんな羞恥プレイだよ、俺にはそんな趣味は無い!

と、そんなわけで、こうなってはこの家も危険だろう。とにかくこの場を脱出しなければ──
鍵は既に閉められている。何処か、何処か逃げ道は無いか……!
と、周囲を見渡していた時にぽっかりと開け放たれた窓が目に入る。
普段の俺ならば、明らかに怪しいと思うんだろうが、その時の俺は既に冷静さなど遥か彼方だ。
天より伸びた蜘蛛の糸を掴むが如くその窓から外へと一目散に飛び出していく。

「俺は!絶対!逃げ延びるんじゃあぁああー!」
外へと飛び出した直後に見たあの三人の表情は──
例えるならそう…罠に掛かった獲物を見るような表情をしていた。
少々疑問に思ったが、その疑問はすぐに氷解する。

「うふふー。いらっしゃいですよー!こーいちさーん♪」
自分の下方──着地点から聞こえてきた弾んだ声に思わず顔が引き攣る。
重力に引かれつつ下を見ると、そこに居たのは──異常に輝いている笑顔の総代の姿だった。
空中では身動きが取れない。着地した時の隙を狙う気だろう。
俺はもう逃げられないと悟った。ならば言うべき言葉は一つ。

「や、優しくしてねぇええぇぇーーー!?」
と、最後の言葉を残した瞬間だ。俺の記憶はここでトんでいる。
一体この後に俺の身に一体何が起こったのかは、あの四人しか知らないだろう。
俺が最後に見たのは輝いている総代の笑顔と、俺が飛び降りた窓から顔を引き攣らせてこちらを見ていた影郎と寅靖、そして同じく手に携帯握り締めて輝いている笑顔の雨禅の姿だった。


【DEAD END】
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。